「プロバイオティクス」という言葉はすでに広く知られるようになりました。しかし、もうひとつの重要な概念「バイオジェニックス」をご存知でしょうか。この記事では、腸内環境を整える2つのアプローチの違いと、それぞれの強みを解説します。
プロバイオティクスの定義と仕組み
プロバイオティクスとは、「十分な量を摂取したときに宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物」です(FAO/WHO, 2001年)。乳酸菌やビフィズス菌が代表的ですが、枯草菌や酪酸菌なども含まれます。
プロバイオティクスは腸に到達して善玉菌として機能します。具体的には、悪玉菌の増殖を抑制し、短鎖脂肪酸を産生して腸管バリアを強化します。さらに、免疫機能の調節にも重要な役割を果たしています。
しかし、プロバイオティクスにはいくつかの課題もあります。これを理解することが、より効果的な腸活につながります。
プロバイオティクスの3つの課題
第一の課題は胃酸への耐性です。多くの乳酸菌はpH2程度の強酸性の胃を通過する際に死滅してしまいます。「生きたまま腸に届く」ことは決して容易ではありません。
第二の課題は定着性です。摂取した菌が腸内に長く留まるかどうかは、その人の既存の腸内細菌叢との相性に左右されます。合わない菌はそのまま排出されてしまうこともあります。
第三の課題は個人差です。同じプロバイオティクスを摂取しても、効果は人によって異なります。腸内フローラの構成は指紋のように個人ごとに異なるためです。
これらの課題を補完するのが、次に紹介する「バイオジェニックス」というアプローチです。
バイオジェニックスとは何か
バイオジェニックスは、日本の微生物学者・光岡知足博士が提唱した概念です。微生物が産生した代謝産物のうち、宿主の健康に直接的な有益な作用をもたらすものを指します。
プロバイオティクスが「生きた菌そのもの」を届けるアプローチであるのに対し、バイオジェニックスは「菌が作り出した物質」を届けるアプローチです。菌が生きているかどうかに関わらず、代謝産物そのものが体に働きかけます。
この違いは、実用面で大きな意味を持ちます。
バイオジェニックスの3つの強み
バイオジェニックスには、プロバイオティクスの課題を補う独自の利点があります。
第一の強みは、腸内フローラに依存しない点です。代謝産物は腸内の既存の菌のバランスに左右されず、直接的に体に作用します。そのため、個人差が比較的少ないのが特徴です。
第二の強みは、安定性の高さです。生きた菌とは異なり、熱や酸に対する耐性があります。胃酸で失活するリスクがなく、保存や加工も容易です。
第三の強みは、多彩な生理活性です。代謝産物の種類によって、抗炎症作用、免疫調節作用、抗酸化作用など、さまざまな機能が報告されています。
枯草菌DB9011株とバイオジェニックスDM0507
Flora & Metabolite Lab.が研究開発の柱としているのが枯草菌DB9011株です。この菌株はプロバイオティクスとバイオジェニックスの両方の観点から注目されています。
プロバイオティクスとしては、枯草菌は芽胞を形成するため胃酸に耐えて生きたまま腸に到達できます。さらに、口腔から腸管までの広い範囲で有用な働きをします。
バイオジェニックスとしては、DB9011株の発酵過程で産生されるDM0507という代謝産物が特許を取得しています。DM0507は免疫細胞への作用や抗炎症効果が確認されており、学術的な裏付けのある成分です。
このように、ひとつの菌株からプロバイオティクスとバイオジェニックスの両方のアプローチが可能になっている点が、DB9011株の大きな特徴です。
2つのアプローチを組み合わせる意義
プロバイオティクスとバイオジェニックスは、どちらが優れているというものではありません。両者は相互に補完する関係にあります。
プロバイオティクスは腸内フローラの構成そのものを改善します。一方、バイオジェニックスは腸内環境の状態に左右されずに直接的な生理効果をもたらします。
この2つを組み合わせることで、腸内環境ケアはより確実で多面的なものになります。「菌を届け、菌が作った成分も届ける」。この二段構えのアプローチが、次世代の腸活のスタンダードになっていくでしょう。
まとめ:自分に合った腸活を見つけるために
腸内環境ケアの選択肢は、プロバイオティクスとバイオジェニックスの2つのアプローチで大きく広がっています。大切なのは、自分の腸の状態を知り、適切なケアを選ぶことです。
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